ERセンター

カレス記念病院 院内救急救命士チーム

令和7年度より新たに救急救命士の院内採用を開始し、現在は救急救命士5名体制で活動しています。

ERセンターでは看護師10名と協力し、24時間体制で救急患者の受け入れ・初期対応・院内急変対応に取り組んでいます。

医師・看護師・コメディカルと連携しながら、救急医療の最前線を支える専門チームとして日々力を尽くしています。

院内救命士の役割

カレス記念病院では、救急救命士が院内で医師・看護師と連携し、救急対応や急変時の処置補助を行う「院内救命士チーム」を組織しています。

救命士は、法令に基づき医師の指示のもとで実施できる33項目(うち28項目が包括的指示)の処置・観察行為を中心に、日々の診療補助や救急体制の強化に貢献しています。

救急救命士が院内で行える主な処置・観察(33項目)

院内救命士は「病院内(救急外来)で医師の指示のもとに行うことができる特定行為・処置行為33項目」を遵守し、当病院のERセンターでの診療補助を行っています。

主な内容
  • 意識・呼吸・循環などのバイタルサイン評価
  • 酸素投与、人工呼吸、吸引、気道確保(器具を用いたものを含む)
  • 血糖測定、心電図モニター・12誘導心電図の実施
  • 除細動、AED使用
  • 薬剤投与を目的とした静脈路確保、輸液管理補助
  • 血糖測定、SpO₂、血圧、体温のモニタリング
  • 心停止時のCPR実施およびチームリーダー補助
  • 外傷初期対応(止血・固定・疼痛評価)
  • 急変時の医療チーム連携・報告

※あくまで上記は一部抜粋であり、わかりやすい言葉で表記しています。すべての処置とその正式な内容は医師の指示・監督のもとで行われます。正式な33項目は以下の表をご参照ください。

救急救命士による救急救命処置 (平成四年指第十七号「救急救命処置の範囲等について」 改正:平成26年1月31日 医政指発0131第1号)

医師の具体的指示
(特定行為)
  • 乳酸リンゲル液を用いた静脈路確保のための輸液
  • 食道閉鎖式エアウェイ、ラリンゲアルマスク
    及び気管内チューブによる気道確保
  • エピネフリンを用いた薬剤の投与
  • 乳酸リンゲル液を用いた静脈路確保及び輸液
  • 低血糖発作症例へのブドウ糖溶液の投与
医師の包括的な指示
  • 精神科領域の処置
  • 小児科領域の処置
  • 産婦人科領域の処置
  • 自動体外式除細動器による除細動
  • 自己注射が可能なエピネフリン製剤によるエピネフリン投与
  • 血糖測定器を用いた血糖測定
  • 聴診器の使用による心音・呼吸音の聴取
  • 血圧計の使用による血圧の測定
  • 心電計の使用による心拍動の観察及び心電図伝送
  • 鉗子・吸引器による咽頭・声門上部の異物の除去
  • 経鼻エアウェイによる気道確保
  • パルスオキシメーターによる血中酸素飽和度の測定
  • ショックパンツの使用による血圧の保持及び下肢の固定
  • 自動式心マッサージ器の使用による体外式胸骨圧迫心マッサージの施行
  • 特定在宅療法継続中の傷病者の処置の維持
  • 口腔内の吸引
  • 経口エアウェイによる気道確保
  • バッグマスクによる人工呼吸
  • 酸素吸入器による酸素投与
  • 気管内チューブを通じた気管吸引
  • 用手法による気道確保
  • 胸骨圧迫
  • 呼気吹き込み法による人工呼吸
  • 圧迫止血
  • 骨折の固定
  • ハイムリック法及び背部叩打法による異物の除去
  • 体温・脈拍・呼吸数・意識状態・顔色の観察
  • 必要な体位の維持、安静の維持、保温

※は心肺機能停止状態の患者に対してのみ行うもの

チーム医療の一翼として

院内救命士は、医師・看護師・コメディカルと連携し、タスクシェア・タスクシフトを推進しています。

これにより、医療スタッフ全体の負担を分担しつつ、救急現場での対応力と初療スピードの向上を図っています。

「一人の力ではなく、チームの力で救う」——それが私たちの信念です。

今後の取り組み

今後は、病院救急車による近隣医療機関への転院搬送業務など、地域医療ネットワークを支える新たな取り組みも進めていきます。

搬送時の安全確保・情報共有・医療連携を強化し、より円滑な地域医療連携体制を構築します。

地域医療を支える使命

カレス記念病院 院内救命士チームは「札幌市の地域医療を支える救急対応の要」として、日々全力を尽くしています。

救急搬入された患者さまの処置・観察、急変対応、院内外搬送など、すべての瞬間において確実で安全な医療提供を目指し、これからも地域の安心を守り続けます。

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