院長ご挨拶

カレス記念病院 院長

浅香 正博

カレス記念病院はこの4月より札幌駅の東側に開院いたしました。
交通の利便性に加え、近隣には北ガスの中央エネルギーセンターがあり、電気やガスの安定供給が可能であることから、災害時においても電気やガスの供給が継続される体制が確保されています。また、水道についても井戸水を活用しており、断水リスクの軽減につながると考えております。

3階に設置されたカレスホールには酸素供給設備が備えられており、非常時には250名以上を一時的に収容することができます。さらに、隣接するダヴィンチモール内のツルハドラッグと連携し、災害時には店内商品を備蓄品として活用できる体制も構築しております。こうした取り組みにより、地域における災害医療対応力の強化を図っています。

当院では、すべての病床を差額なしの個室としており、室内は約20㎡の広さを確保し、トイレとシャワーを完備しております。これにより、患者様のプライバシーへの配慮と快適な療養環境の提供を目指しています。また、320床の病院としては延床面積約50,000㎡と広く、ゆとりある空間設計により、落ち着いた環境で安心して療養いただけるよう配慮しています。

看護体制には、患者様の身近でケアを行う「スーパーセル提供方式」を導入しており、よりきめ細やかな看護が実現できるよう努めています。また、8階には感染症対策に対応した陰圧病床を18床整備し、専門医による診療体制も整えております。
高度な医療提供を目指し、CT、MRI、PETなどの画像診断機器を備えるほか、手術支援ロボット「ダヴィンチXi」を導入しております。さらに、今後は2台目の手術支援ロボットの導入も予定しており、より多くの患者様に対して、身体への負担軽減に配慮した手術の選択肢を提供できるよう体制の充実を図っています。

近年、日本では平均寿命が世界でも高水準を維持しており、それに伴い医療のあり方も変化しています。急性期医療から慢性期、さらには介護施設での医療へと移行する中で、患者様一人ひとりのライフステージに応じた医療の選択が重要となっています。

当院では、医師をはじめ、看護師、薬剤師、リハビリテーション技師、栄養士など多職種が連携し、患者様の一日も早い社会復帰を目指すチーム医療を推進しております。今後も、地域の皆様の多様な医療ニーズに柔軟に対応できる病院を目指してまいります。
これからも、地域の皆様の健康維持と安心につながる医療の提供を心がけ、職員一同誠心誠意努めてまいります。今後ともご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。